経済ノート | 国際金融のトリレンマ

2019年2月6日水曜日

ビジネス・経済

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為替制度の種類

















ハード・ペッグ制

(固定相場に近い)
通貨同盟(ユーロなど)

ドル化

カレンシー・ボード制(米ドルを裏付けとして通貨を発行)
ソフト・ペッグ制

(為替相場を一定変動幅内に)
米ドル・ペッグ制(米ドルに固定 ex,1ドル何バーツ)

バスケット・ペッグ制(いろいろな通貨に分散して合わせる
フロート制管理変動相場制

自由変動相場制

国際金融のトリレンマ


①為替相場の安定  (固定相場制)
②金融政策の独立制 (自国の判断で金利を操作できるか)
③自由な資本移動  (国際的な資本移動の自由化,国境を超える資本のやり取りを制限しない)

このうち,いずれか2つだけしか実現しない。どれか1つを放棄する。



①固定相場制で③自由な資本移動を実現すると,固定相場の対象としている国の金融政策に合わせる必要が生じるため②独立した金融政策が行えなくなる。逆に①固定相場制で②独立した金融政策を実現すると,自国の金融政策を拘束することになり外国との③自由な資本移動は行えなくなる。したがって先進国では,②独立した金融政策と③自由な資本移動を実現するために①固定相場制を放棄することとなっていった。

たとえば,③国際資本移動が自由化されたなかで,②ある国が金融の引締めを行い金利が上昇すれば,その国へと資本が移動するため,①固定為替相場制は崩壊してしまう。それを防ぐためには,③国際資本取引を規制するか,さもなければ相手国に追随し,②同じ金融政策をとる以外にありえない。

香港はカレンシー・ボード制を採用している。そのため1997年のアジア通貨危機の際,金融政策で金利を操作できなかった(香港の金融当局が香港ドル防衛のために高金利を維持せざるをえなくなり,景気後退を招くといった問題が表面化)。

【用語等、コトバンクその他論文を参照】

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